ファイザとは?/ 2003年の活動 / 2002年の活動 /2001年:第2回目の意義 /活動内容・日程/参加人数・反響/参加アーティスト・会場の選択/プロジェクトの反省点/ボランティア活動・反省点/広報活動 / ポスター/協力団体・個人/会場 / 1999年公開制作 / 1999年展覧会 / 1999年ポスター /1999年ボランティア活動 / 1999年協力団体 /1999年プロジェクト関連記事 / HOME
ファイバーとは繊維のこと。ゼロは無限と有限を同時に表わす数字。身の回りにあふれる繊維で作品をつくり、そこに無限の可能性を見い出していくことが目標です。私達は参加者全員によって芸術が完 成すると考えます。
ファイバー・ゼロ・アソシエイツ アーティスト以外の参加者である「 あなた」を含めて、視覚以外の感覚も取り入れた幅広いジャンルの芸術活動を主に環太平洋地域で行うものです。
ファイザの活動目的:
1 現代アートに位置するファイバーアートのさらなる可能性の模索。
2 目で観るだけでなく、五感を使って鑑賞できる芸術作品創りの模索。
3 幅広いジャンルのアーティスト達との交流と共同制作。
4 芸術活動を通した国際交流。
5 芸術活動が個人的活動であると同時に社会的活動でもあり得ることの確認。
ファイザの活動の特徴:
1 芸術活動または芸術作品と接する機会の少ない人達との積極的な交流。
2 国籍・言語・慣習・障害などの違いを超えた芸術活動を通しての交流。
3 何ができあがるかわからないスリル=枠を超えた創造性の追及。
ファイザ活動支援のお願い
ファイザ主催の「お・と・の・か・た・ち」展は多くの方々の善意と支援を得て実施されています。このプロジェクトが那須野ヶ原一帯の芸術・文化の発展、さらには世界へ向けての新しい芸術の発信地となる隔年恒例の国際的行事として地域に定着するよう是非ご協力ください。
2003年の第3回 「お・と・の・か・た・ち」展の予算・募金目標は350万円です。よろしくお願いいたします。
日本国内
郵便振替口座番号:
00110ー5ー126364
ファイバー・ゼロ・アソシエイツ まで
Fiber Zero Associates
アメリカ国内
Fiber Zero Association, FIZA
177 Columbia Heights #34
Brooklyn, NY 11201
質問等は下記のメールアドレスへどうぞ。
fiber_zero@hotmail.com
2003年のプロジェクト計画
第3回「「お・と・の・か・た・ち」展を2003年の9月に企画中。
開催地は例年どおり栃木県大田原市&西那須野町周辺ということですが、プロジェクトの内容はガラリと変わります。第3回目は移動ワークショップを計画中。大田原市、西那須野町、黒羽町、馬頭町などに出没するかもしれません。移動ワークショップの後は2日間の本公演を予定しています。肝心の内容ですが公表まであと数ヵ月間お待ちください。
プロジェクトの準備の一貫として高見 香と高橋亜紀が4月に主要協力団体となっていただきたい代表/担当の方々とのミーティングを行いました。皆さんとても前向きの姿勢で応対をして下さって有難いかぎりでした。ミーティングの感触がとても良かったのでとても勇気付けられた私達です。太鼓関係のミーティングのセットアップをしてくださった八木澤正先生、鈴木和雄先生、馬場紀子さん、どうもありがとうございました。
訪問先:
「もうひとつの美術館」(馬頭町)
「ゆいの里」 (西那須野町)
「大山児童会」 (西那須野町)
「黒羽太鼓」 (黒羽町)
「疎水太鼓」 (西那須野町)
「与一太鼓」 (大田原市)
「黒崎彫工工房」 (鹿沼市)
「アジア学院」 (西那須野町)
上記団体の簡単な訪問レポート&紹介は以下の通りです。
「もうひとつの美術館」は自閉症の方々の作品の展覧を行っている美術館です。障害を持つ方々にも積極的にワークショップに参加していただきたいと願うファイザとしてはこの美術館の活動自体が素敵に思えますし、ここの敷地&建物の一部を借りてワークショップが出来たら最高!と思わせる雰囲気満点の美術館です。5月26日まで行われている展覧会もお薦めです。
場所:〒324-0618 栃木県那須郡馬頭町小口1181-2 Tel/Fax:(0287)92-8088
美術館や展覧会についての詳細は以上の連絡先にてお願いします。
「ゆいの里」は西那須野町にある在宅介護支援サービスとデイホームホットスペースを提供している団体です。こちらのおじいちゃん&おばあちゃんと一緒にワークショップが楽しめたらと思い訪問しました。応対してくれた代表の飯島恵子さんは大変積極的に話しを聞いてくれて貴重な意見をいろいろと下さいました。スタッフの方達もすがすがしく、おじいちゃん&おばあちゃんもとてもリラックスして和やかな雰囲気が漂っていました。
「大山児童会」は放課後に主に小学生の子供達をあずかる施設です。9月のプロジェクト開催だと2学期が始まり日中のワークショップ参加は難しいかもしれないということでこれからの日程の調節に注意が必要とされますが、是非元気な子供達にもワークショップに参加してもらいたいものです。この児童会は「大山コミュニティーセンター」の敷地内にあり、そこには大きな運動場もあります。この運動場はワークショップ開催候補の一つです。
次回のプロジェクトでは音の共演として太鼓の皆さんと一緒に活動してみたいと考えています。「黒羽太鼓」、「疎水太鼓」、「与一太鼓」の皆さんにとてものり気の姿勢で、大変心強いコメントを沢山いただきました。皆さんそれぞれが「お・と・の・か・た・ち」という題名に大変興味を引かれるとおっしゃったのが印象的でした。ふだん音と接していらっしゃる皆さんの感性にお応えできるプロジェクトになるよう頑張ります。
太鼓とおはやしが近しい仲だということを今回学びました。今回は「おはやし」の笛をふく大変面 白い人がいるからという八木澤正先生のはからいで黒崎孝雄さんを鹿沼市に訪ねました。黒崎さんの本業は木彫りの伝統的な祭屋台を彫る彫刻師です。突然の訪問にも関わらず私達を快く迎えてくださり、屋台のまち中央公園の屋台作品の数々(豪華絢爛&迫力満点!)、またアート関係のお知り合いの方々の紹介、黒崎さんご自身の工房を見せてくださいました。
アジア学院は農村の指導者を養成する専門学校です。学生さんは世界各国、主に経済的困難を抱えている国から来ています。のどかなキャンパスの雰囲気は他
の日本とは一味違います。アジア学院の敷地内にはワークショップの出来そうな場所が沢山。できれば日本の枠からはみ出したワークショップをこの場所でアジア学院の学生さんも交えて行いたいのです。担当の方からは前向きなご意見をいただけたのでこれから少しずつ話し合いを重ねて様子を見ることにします。
この他アーティストとの連絡も着々と進めつつあります。
2002年:アメリカ、ミズーリー州での活動
第2回「お・と・の・か・た・ち」展:記憶のかけらをアメリカのミズーリー州セントルイスで5月13日〜19日行うことになりました。本来でしたら2001年10月上旬に行われる予定であったのが、9月11日のテロ多発事件の影響で半年延長されたものです。
このセントルイスでのプロジェクトは 第2回展の参加アーティストの一人、マリー ・オーバーカーシュが「是非私の場所でも行いたい。」と熱心に地元の団体と連絡を取り合って実現されました。主な参加予定団体としてはマッド・アート・ギャラリー、ミズーリー州立盲学校、Lift for Life Academyなどの団体です。ミズーリー・プロジェクト・マネージャーとしてマリーは Skif Fabricと Jackman's Fabricとの交渉、ボールの中に入れる機材の購入の交渉、参加アーティストのホームステイ先&食事の世話のボランティアの手配などを積極的に行ってくれました。
アメリカが経済的・国際政治的に情勢が悪く不確定要素が多い状況でこのプロジェクトのを開催できることは大変喜ばしいことです。このプロジェクト開催にあたって様々な形でサポートして下さった方々にお礼申し上げます。
実際に会場:マッド・アート・ギャラリーに来られる方はボール作りと音作りの両方をお楽しみ下さい。会場に直接来られない方は是非で音作りに参加して下さい。
試作ページもご覧ください。
「音創りコーナー」
この音コーナーでは以下のことを目指しています:
*目の不自由な人もマウスを動かすだけで、簡単に音を混ぜ合わせて、その音をボールの中に仕込むことができる。
*耳の不自由な人は画面の説明とボタン画像の動きで音の混ぜ合わせ状態をある程度把握して、その音をボールの中に仕込む。
*コンピューターを使うのが苦手な人もマウスを好きに動かすだけで、自分の感覚にあった音を混ぜ合わせることができる。
要するに誰にでも簡単な操作で音を混ぜ合わせてボールにその音を入れることを目指しています。
会場に直接直接こられない方は 5月17日(金)午後12時まで随時「音」を募集しておりますので、音の提供者としてプロジェクトにご参加下さい。5月17日(金)午後12時まで随時音を募集しておりますので、皆様ふるってご参加下さい。
ボールの中に音を入れる方法には3種類あります。
1 小さなオブジェをボールに入れて、振った音を楽しむ。または、
2 直接音を録音再生機に入れて、その音をボールに入れる。または、
3 コンピューターの画面上で音を混ぜ合わせて、それを録音再生機に録音する。このセクションではこれにトライ!
会場にいらっしゃれない方は音の提供にご協力ください。
録音再生機とは?
直径4.5cmの円筒(高さ約2cm)で、録音約12秒、再生は真ん中のボタンを押すと何回でも再生できる小さな機械です。
録音再生機をどうするの?
直接音を入れるか、このHPに掲載してある音のページを開いて好きなようにボタンの上にマウスを走らせ、出てくる音をこの機械に録音します。録音する時は機械のスピーカー側をコンピューターに接続または内臓されているマイクロフォンに向けて録音してください。録音したらその機械をボールに入れます。理想としてはボールと音が一体となるのがいいですねー。
募集している音は以下の通りです。集まった音をお聞きになりたい方は「P1〜10を開く」の文字の上をクリックしてください。
1 元気になろう「笑い声」特集 P1を開く
2 あ〜幸せ「料理の音」特集 P2を開く
3 そそられる「窓の外の音」特集 P3を開く
4 心安らぐ「水の音」特集 P4を開く
5 腹も胸もいっぱい「食卓の音」特集 P5を開く
6 胸にしみる「近所の音」特集 P6を開く
7 世界に向かって「こんにちは」特集 P7を開く
8 感謝、感謝の「ありがとう」特集 P8を開く
9 ホッとする「自然の音」特集 P9を開く
10こんな音でも「元気が出る」特集 P10を開く
いろんな国の言葉と音を待ってます!
募集要項:
お名前&メールアドレス、国籍&在住国、応募カテゴリー等を明記の上、音と映像のファイルを添付して送って下さい。
できるだけ
1 MP3圧縮形式
2 AIFF形式
3 QuickTime 4以降の.wav形式
以上のいずれかのファイル形式で送っていただけるとありがたいです。
他のファイル形式のものはできるだけこちらで転換します。
音編集用のソフトをお持ちでない方、コンピューターに音を取り込むなんてやったことないけど試してみたい方は以下の手順でお試しください。
1 コンピューターのマイク接続場所を探し、そこにマイクをつなげる。もし接続場所が無い場合は内臓マイクがすでに設置されていることもあります。(iMac,
iBook, Powerbookなどは内臓マイク)
2 音編集用のソフトがコンピューターにインストールされていない場合はAudacity 0.98をダウンロードして下さい(無料)。所有のコンピューターの種類に合わせてMac用がPC用を選んでください。 "Audacity"をダウンロードする。
3 ダウンロードしたファイルを開ける。(ファイルがダウンロードできない場合またはダウンロードしたファイルが開かない場合はお手持ちのコンピューターのOSが古いバージョンの可能性があります。また、ファイルを開けるにあたってStuffIt Expander(Mac用) または WinZip (PC用)をダウンロードする必要があるかもしれません。両方とも無料です。)
4 Audacityを開いたらFILEのNewをクリックします。真ん中が黒丸のボタンを押すと音が録音できます。ストップボタンは真ん中が黒い四角のボタンです。音はできるだけ10秒以内に収めてください。(理想は3〜5秒です。)
5 再びFILEに行き、Export as WAVを選んで録音した音をセーブしてください。セーブするコンピューター上の場所は自分で選べますので覚えやすいところにセーブすることをお薦めします。
6 www.fiber-zero.com/2002project/2002Soundpage/sound01に行って送付用紙のページを開く。
7 必要事項を記入して「続き」ボタンを押して次のページを開く。
8 音用の"Browser"と、もし画像があれば画像用のボタンを押して取り込んだファイルを選ぶ。
9 "Submit"を押して、お・わ・り。 お疲れ様でした!
注:ファイルが開けられなかったり、似たような音が沢山送られてきたり、このプロジェクトの内容とそぐわない音とこちらで判断した場合には採用されない可能性があります。ご了承ください。
録音した音を送ってみよう
「送付用紙」はこちら!
*日程と活動内容
*参加アーティストリスト
*参加団体リスト
*協力団体&個人リスト
*募金のお願い
*アンケートにご協力ください。
*Special
Thanks
第2回「お・と・の・か・た・ち」展の意義(2001年活動の報告)
プロジェクトの目的
・ファイバーアートの可能性を考える。
・目で観るだけでなく、五感を使って鑑賞できる芸術作品創り。
・ジャンルに囚われないアーティスト達との交流と共同制作。
・芸術活動を通した国際交流。
・芸術活動が社会的活動でもあり得ることの実践と再確認。
プロジェクトの意義
・自立した積極性と美的感覚を養い、創造性を豊かにする。
・見知らぬ人々と積極的に交流する大切さ=交流&相互理解。
・回数を重ねて、目で観るだけでない「かたち」に対する発見と理解。
・ 既成概念にとらわれない新しい概念の発掘とその喜び。
今回は、自立した積極性と美的感覚をもって新しい創造活動に踏み出すことの大切さ、難しさを痛感しました。特に大勢のグループの中で実践することは困難なことです。このプロジェクトは参加する誰一人にとって居心地の良いプロジェクトとは言えません。新しい事に取り
組む時、普段と違った環境で見知らぬ人と出会うことは精神的に負担の多いことでもあります。しかし、そういう経験にこそ今まで考えもしなかった新しい発見や出会いがあるのだと思います。
参加アーティストにとっても同じことが言えます。 未知の環境で自分の思い描いていたものが充分に発揮できなくて多いに落胆した人、逆に 自分の思っていた以上の成果と発見をして大喜びで帰国した人、あるがままの状態を受け入れた人など反応は様々でした。それぞれの芸術活動にこのプロジェクトの経 験が豊かに、積極的に生かされることを期待します。
未知の物事に取り組む居心地の悪さは決して悪いことではありません。会場で初めて会って和気藹々と作品を創っ ていた人達の目の輝きや、新しい発見を嬉しそうに語ってくれた方々の笑顔が、新しい事に真剣に取り組んで、居心地の悪さを乗り越えた結果 であったことと願いま す。そして「お・と・の・か・た・ち」展の意義がその目の輝きや笑顔にあると思うのです。
居心地の悪さを乗り越えて出来上がった展覧会が完成度の高いアート展覧 会であったかというと、そうではありません。不特定多数の方々を巻き込み、アート作品としてのガイドラインを設けず、各自の個性を生かしつつ、調和の取れた完成 度の高い展覧会を短期間で創り出すことは容易なことではありません。何年かかっても自分の考えを積極的に「かたち」にしていくことが、自立した積極性の実践であ り、「お・と・の・か・た・ち」展のもう一つの意義だと信じます。
このプロジェクトを支えているものは何か。それはボランティア精神です。Volunteerは「見返り や報酬のためではなく、自発的に物事に取り組み、自己の確立をはかる」ことです。今回、黙々と働いてくださった多くのボランティアの方々の姿勢は自立した積極性 の理想像であり、静かな力強さに満ちみちていました。この方たちの助けなしでは成り立たないアートプロジェクトであることは素敵なことです。
真の交流とは何か、 参加アーティストとしての役割は?ものを創ること、音を創ることって?アート 制作ボランティア?といった疑問から、プロジェクトに対する肯定的な意見、批判的な 意見など全てを含めて、 多くの方々がそれぞれの思いを伝えて下さったことは大変貴重なことであり、参加期間中に感じた「もの」がそれぞれの生活に積極的に生かさ れればと願います。
主催者側ではただ願うだけでは尻切れトンボになってしまうので来春に予定されているミズーリー州立盲学校との同プロジェクトで今回の反省点 を多いに生かして 内容の充実を計り、さらに充実したプロジェクトへとつないでいくつもりです。
活動内容
*竹、紙、布などの繊維(ファイバー)素材でボールを作って、その中に音のメッセージを埋め込む。
*捨てたくても捨てられない思い出の品々、服(布)や手紙などを参加者の方々に持参してもらいました。
*音は会場設置のコンピューターで参加者に作ってもらったものや、インターネットを通
して参加した音楽家に入れるボールをイメージして作ってもらいました。
活動日程
*2001年7月23日(月)-29日(日)
午前9時〜午後9時 : 「みんなでアート」制作
*7月30日(月)-8月5日(日)
午前10時〜午後6時 :展覧会
参加人数・反響
参加人数
「みんなでアート」制作期間中:7月23日(月)-29日(日)
参加者:推定200人。 *繰り返し来て下さった方は抜かす。
*残された名札の数と芳名帳を参考。
展覧会期間中:7月30日(月)-8月5日(日)
来訪者:毎日約35名 8月1日(水)は約70名、8月5日(日)は約90名。
インターネットのホームページ来訪者
・FIZA独自のウェッブサイト来訪者数:約700件
・インターネット博覧会(インパク)を通して:約1万8000件。 うち約1000人が数ページに渡ってサイトを覗いてくれ、さらに500人が積極的にプロジェクトに関わろうとしてくれたとのこと。アコム株式会社の協力。
反響
・今回の開催期間中には口込みで来て下さった方が多かったようだった。
・チラシやポスターを配布する地道な活動によっての宣伝効果も大きかった。
・擁護老人施設や、目の不自由な方たちのためのボランティアグループ、学童保育に通
う子供たちのグループなど団体で参加・見学して下さった方々も多くなってきた。グループによっては期間中何度も来てくれたところもあった。
・ 個人参加で、とにかく一度来てみようと思った方がその後毎日通ってくれたこともあった。
・ 「前回すごく楽しませてもらったから今回偶然チラシを見つけて慌ててかけつけました。」という親子連れもいた
一般的な反響としては
・「まだよくわからないけど、楽しめた。」という意見が多かった。
・「自分の考えをしっかり持っていないと楽しむのは難しいかもしれないですね。現代アートはよく知らなかったのですが、私なりにいろいろ考える良い機会だったし、時間が経つに従ってどんどん楽しむことができました。」
・「創る側とお客さんとが共に制作に参加してアートを完成させる『参加型の展覧会』と知り、私にとってはとても斬新なコンセプトで、ともて素晴しい考え方だと感心しました。」
・ボールに触ってその中の音を楽しむといった点ではほとんどの人達が楽しめたようだった。
ただ、ボールに触って音を出してもらう行動にいたるまでにはやはり口頭での充分な説明が必要だった。そのぶん、子供達は見ていて気持ちが良いほど思いっきり遊んでくれた。
参加アーティストの人選 (名字アルファベット順)
| カレン・ベリン: | ウェッブアーティスト | インターネットを通しての彼女の音の制作 と交流に期待して。彼女にはファイザのウェッブサイトも構築してもらった。 |
| バーバラ・ブルーク: | ペインター/絵画療法師 | 画家として及び、絵画療法師の視点からの創作に期待して。 |
| モンティエン・ブンタン: | 作曲家 | 視覚以外の感覚を使って、またタイ人の音楽家として音を作成してもらうため。(スケジュールが合わず7月25日に参加を断念。) |
| 加納 洋: | 作曲家/音楽演奏家 | 視覚以外の感覚を使って、またアメリカに住む日本人としてのユニーク性を生かして音を作成してもらうため。 |
| マリー・オーバーカーシュ: | ファイバーアーティスト | モーター仕掛けの動いたり、音を出したりする彼女の作品傾向に期待して。 |
| エリン・ミラー: | ファイバーアーティスト | 立体オブジェなどを制作している彼女の作品傾向に期待して。 |
| 高橋亜紀: | クリエイター | 紙を使った触れるアート作品に期待して。 |
| 高見 香: | ファイバーアーティスト | 視覚以外の感覚で鑑賞するアート作品の模索のため。 |
| 八木澤正: | 竹工芸作家 | 竹を素材とした触れるアート作品に期待して。 |
会場の選択
「ふれあいの丘」という意見もあったが地理的条件、建物の面白さ、施設が音に密接に関連していることから、
また、インターネットのためのISDN回線を引くことも可能であったため今回もハーモニーホールを使用することにプロジェクト委員会で話し合い、決定。
プロジェクトの反省点(参加アーティストより)
次回のプロジェクトの参考とします。
| 制作期間と展覧会の間に一日を設けて、じっくりと展示の仕方について話し合いながら作業をした方が良かった。 |
| ボールとその中に入っている音との関連性が希薄だった。 |
| 布や紙などを使ったボールは各自が前もって50から100個用意するはずが実行できなかった。これによって、第1日目の制作ボランティアにあてがわれた作業がとても単調になってしまった。 |
| 音に関してもいろんな国の音を録音して持ち合おうと言っていたが実行できずに期間中のNYの加納さんとのやり取りの音と会場の参加者の創った音が主になってしまった。 |
| ウェッブサイトを通 して音創りに参加してくれた人のほとんどが、「ファイルが送れなかった」と知らせてきた。このことによって音創りの側の作業の充実性が欠けた。ウェッブサイトの機能の充実化を計る。 |
| 「音を創る」というときに多くの人が歌謡曲など既成の曲を使ったことにとまどいを感じた。 |
| 「音創りコーナー」の機能は目の不自由な方にとっては操作が難し過ぎて、使い方を教えることに時間と労力がかかり過ぎた。(コンピューターの操作 マニュアルが必要だった。) |
| コンピューターを使っていろんな所から音を送ってもらうことが本当にボールの中に入れる音として必要だったのだろうか? |
| 会場が大きくて「沢山のボールを創らなくてはいけない!」と、ボール創りを楽しむことを一時期忘れた。 |
| 7日間という期間を充分に生かしきれたのか?コンピューター機材やデジカメなどを100%使いこなすことが 出来たのだろうか? |
| プロジェクトが始まる前にもっとじっくりと話し合う事前ミーティングをアーティストだけで行うべきだった。 |
| 一般 の方が誰でも、いつでも参加というのではなくワークショップ形式で事前に参加者を募っては?その方が効率良く、楽しく参加してもらえるのではないか? |
その他、感想としは
| 自分の参加意義がわからなくなった。自分はプロジェクトに必要だったのか? |
| 事前にあれこれ考えず真っ白な状態で参加した。ボールに込めたかった思いをいろんな記憶をたどりながら、その記憶を楽しみながら込めることができた。 |
| 参加するまではこのプロジェクトの本当の素晴しさがわかっていなかった。是非私の国でもこのプロジェクトをしてほしいと思う。帰国したらあちこちに連絡を取ってみる。 |
などがありました。
ボランティア活動・反省点
ボランティア活動
| 準備期間中の活動内容(2月ー7月) | 「みんなでアート」期間中の活動内容 |
| *プロジェクト委員会ミーティング&ボランティアミーティング(各2回ずつ) | *受付 |
| *広報 (広報活動を参照) | *記録係 |
| *募金 | *会場案内係 |
| *各ボランティア活動のコーディネイト | *食事係 |
| *コンピューター機材の準備とセットアップ | *通訳 |
| *ポスター・チラシの配布 | *オープニング準備 |
| *アーティストアシスタント |
ボランティア活動の反省点
準備期間中
| *もっとスムーズに連絡を取り合う必要がある。 |
| *情報の混乱を避けるために情報の確認作業はまめに行う。 |
| *準備期間中に手伝っていただけるボランティアの方(特にポスターやチラシの配布をして下さる方)をもっと探す。 |
プロジェクト期間中
|
*ボランティアに来て下さっている方に仕事の内容の明確さを計る。受付の仕事内容は徹底する。 |
| *各ボランティア活動のマニュアルが必要。ボランティアの方が手持ちぶさたにならないように充分準備をし、仕事の割り振りは臨機応変にする。 |
| *お客さんに説明できるようにアーティストの略歴を明記したものが必要。 |
| *お客さんに説明ができるようにアート制作の意図を簡単かつ明確に記した物、出来上がり予想図が必要。 |
| *ボランティア活動の総指揮者が必要。 |
知り合いなどを通して&チラシを見て個人的に参加して下さった方、若竹会の皆様アコムを通 して参加して下さった方、 さまざまな方がさまざまな形でボランティアに参加してくださいました。本当にお世話になり、ありがとうございました。
広報活動
掲載
西那須野町、大田原市の広報、下野新聞、朝日新聞、エーエム企画、大田原ロータリークラブ等。
「笑顔のおてつだい」(MXテレビ)で8月18日(土)、24日(土)の午後12:30から15分ずつ放映。
広報活動
ポスター:500枚、チラシ:8000枚、案内状:1000枚、パンフレット:1000枚
ポスター、チラシ等の配布先
| 那須町: | 町役場ロビー、教育委員会、町民ホール、保険センター、図書館、文化センター、体育センター、県立那須高校、那須町立小・中学校 |
| 大田原市: | 市役所(図書館、 社会福祉協議会 、青少年センター)、文化会館生涯学習課、大田原ロータリー、大田原教育委員会(大田原市立各小・中学校へ配布)、大田原公民館(中央から各公民館へ)、三作(食堂)&喫茶店、 ぶらんこの会、国際医療福祉大学 |
| 黒羽町: | 黒羽ロータリー、商工会議所、町内レストランなど、公民館、社会福祉協議会、あじさい祭 |
| 西那須野町: | 町役場、東、南公民館など、社会福祉協議会、小・中学校、那須セミナーハウス、アジア学院、青年会議所、西那須野教会、西那須野幼稚園、タカタ、三光堂、大野屋(お茶屋さん)、その他 |
| 矢板市: | ヨークベニマル、健康福祉センター、市役所、文化会館、図書館、各公的な場所 |
| 黒磯方面: | 厚崎公民館、英語教室、その他 |
| 宇都宮: | 栃木県立盲学校、福本勝美先生関係、パルティー女性センター、宇都宮YMCA、八木澤先生のお弟子さん |
| 東京・横浜: | 日本点字図書館、東京ヘレケラー協会、神奈川県立生涯学習センター, NEC、富士フィルム、JLA |
プレスリリース配布先(主に報道関係)
日本芸術文化振興会、日本芸術文化振興会助成金の審査員8名、下野新聞社本社編集局学芸部、下野新聞社大田原総局、東京ヘレンケラー協会広報活動、ラジオベリイ、NHK宇都宮放送局ニュース、栃木よみうり、毎日新聞社宇都宮支局、朝日新聞社宇都宮支局、NHK新日曜美術館
一風変わったアートをあなたも一緒につくりませんか?という誘いの言葉と一緒に、前回1999年の作品も含めた円形のイメージと、ローマ字とひらがなの合成文字で書かれた「おとのかたち」のタイトルが紙面 にちりばめられています。全体としては白地に淡い青の丸と黒い文字がシャボン玉のようにプカプカと漂っている様子を想像していただくとイメージがつかみやすいかもしれません。その他今回のプロジェクトの正式名称、日時、場所、参加アーティストの名前、協力団体などが記載されています。ポスターのサイズはA4です。高見香デザイン。
協力団体
助成: 芸術文化振興基金、大田原ロータリークラブ
協賛: アコム
機材&材料協力:富士フィルム、NEC,
Skif Fabric, Jackman's Fabric
援助:黒羽ロータリークラブ、エーエム企画
後援:大田原市、大田原市教育委員会、大田原市文化協会、大田原市社会福祉協議会、西那須野町、
西那須野町教育委員会、西那須野町文化協会、西那須野町社会福祉協議会、下野新聞、ぶらんこの会
諸団体の皆様、大変お世話になりました。心から感謝いたします。
個人プロジェクト運営金出資者:
井上成紀・由美、大森シズ、岡村純子、菊地創・ふじ、 沢登進、鈴木和雄、鈴木ユキ子、鷹栖律子、
高柳雅子、原 徹、益澤君代、松本アツ子、
福本勝美、ぶらんこの会、古屋安雄、堀内紀江、矢吹るみ子、若竹会の皆さん、和田義孝(敬称略・あいうえお順)
その他カンパ箱に入れて下さった方々、どうもありがとうございました。プロジェクト運営資金としてありがたく使わせていただきました。
個人資材・食材の寄付
アコムの皆さん、市川光子、大野ダイアナ、刑部東美、桜井マチ子、スコーレの皆さん、鈴木和雄、鈴木猛、高木喜美江、高見敏弘・信子、鷹栖律子、中里俊章、中村香織、原徹、益澤君代、増淵寛江、南沢啓子、矢吹るみ子・あゆみ、八木澤正・優子、若竹会の皆さん、渡辺広子、(敬称略・あいうえお順)
素敵な思い出の資材を提供して下さり大変ありがとうございました。また、おいしい差し入れをして下さった多くの方々に感謝いたします。海外参加者も大いに喜んでいました。
主催者側で把握しきれず記載漏れの恐れがあります。上記に記載されていない方々大変申し訳ございません、そして本当にありがとうございました。
個人の機材協力
前回に引き続き今回も大変高価な音楽機材をプロジェクトのために貸し出して下さった中里俊章さん、本当にありがとうございました。またコンピューター関係でも大変お世話になりました。
日本体験
・海外からの参加アーティストに手打ちそばを実演して、ご馳走して下さった菊池
幸雄・美保子ご夫妻、おいしいおそばと素敵な経験をありがとうございました。
・海外からの参加アーティストを快く迎えて下さったホームステイ先の磯飛節子さんのご家族、ご親戚
、お友達の皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。
・与一太鼓を聞かせて下さった馬場紀子さん、ありがとうございました。
会場
前回に引き続きプロジェクト会場は栃木県の那須野ヶ原ハーモニーホールでした。
大小二つのコンサートホール、2つの多目的ギャラリー、そしてリハーサルルーム等を兼ね備えた公共施設で年間を通
して様々な催し物が行われています。建物自体もとても面白い施設です。那須に出向いた際にちょっと洒落てクラシックコンサートをと思われる時には会場のスケジュールをチェックしてみてはいかがですか?
会場へのアクセス
住所:〒324-0041 栃木県大田原市本町1-2703-6
Tel: 0287-24-0880
*東北新幹線那須塩原駅よりタクシーで約20分。
*JR西那須野駅よりタクシーで約10分。
*JR西那須野駅東口発の大田原行きのバスで本町一丁目下車。バス停より徒歩約4分。
*東北自動車道の西那須野塩原IC下車、国道400号を南(大田原市方面
)に約25分。
*国道4号線から400号を大田原市方面に向かって約15分。
公開制作中は毎日平均30人のボランティアや観客の方々が物創りに参加してくださいました。参加アーティストはもとより何人からのボランティアの方は1日13時間会場に詰めて制作し、他の方々も時間の都合のつく限り会場に来て制作の励んでくれました。会場内は自由に出入りすることができ、参加アーティストと話し合いながらの作業です。最初はぎこちなかった人間関係も何日かするとすっかり打ち解け合い、タイやアメリカからの参加アーティスト達も交流を楽しんでいるようすでした。公開制作中には宇都宮県立盲学校の生徒さん&卒業生の方との交流会も行われました。交流会では主にモンティエンが中心となって音創りのグループデモンストレーションなどをして楽しみました。
第一回目の活動内容は、7日間の公開制作を主に6人の造形作家(ファイバーアーティスト)と2人の作曲家/音楽家によってのコラボレーションというかたちで行われました。タイからの作曲家のモンティエン・ブンタンは生まれながらにして目が不自由なのですが、彼が長年培ってきた視覚異以外のするどい感覚を生かして6人の造形家それぞれの作品と接してもらい、その印象をもとに音を作曲してもらいました。タイからのクリット・ブラナヴィタヤウットもモンティエンと一緒に音を構築していきました。ほぼ音が出来上がった段階で今度は6人の造形家がその音を聴き、その印象をそれぞれ自分達の作品に取り入れて最終的な形を完成させました。
展覧会期間中は毎日平均30人の方が会場にいらしてくださいました。
何人かの方々は何時間もかけて作品の一つ一つを楽しんでくださいました。 いただいたコメントには、
「こんなイイ感じの雰囲気の展覧会は始めてです。」とか、
「触ったり、寝転んだりできる鑑賞の仕方がとっても楽しめた。」とか、
「作品一つ一つの間がゆったりしているので作品につまずいたりする心配がなくて良かったし、作品のもついろんな手触りが面
白かった。」(目の不 自由なかたのコメント。)
「子供達がとっても楽しんでいたので今日も連れて来ました。」
「ここに座って静かに作品を鑑賞していると明日の元気が出てくるみたいです。」 など、ほのぼのとした嬉しいものがありました。
また別のコメントでは、
「こんなアートがあるなんて知らなかった。初めは疑問と抵抗があったけど 一週間したらもう今までのアートの視点には戻れないって気がする。」
「未だにこの活動全体が良くわかっていないけど、楽しかった。」
「過去の数日間一体私が体験したものが何だったのか整理中です。」
「今私の目の前にあるこの物体が何なのかよくわかりません。」 というものもありました。
おとなの戸惑いとは裏腹に子供達はあるがままを受け入れて楽しんでくれたようでした。また目の不自由な方々もよほど注意しなければ聞こえてこない小さな音にも敏感に反応してその音を楽しんくれた様子でした。
第1回目のポスターは鈴木菜央さんにデザインしてもらいました。「おとのかたち展」という文字の周りに波紋のような輪を幾重か配置しました。波紋はよく見ると極小さな文字で作成されています。白黒の2色刷りのポスターですが、雰囲気の良い仕上がりです。
毎週日曜日の夜に集まり2時間を目安に活動。平均15名が集まり触れるポスター、パンフレット、名札等の制作を行った。2ヵ月間に渡る活動に毎回熱心に参加して下さった皆様本当にありがとうございました。 この毎週の活動以外に他の大田原の点字グループ「かりん」さんに、パンフレット、ポスターの点訳をしていただき、西那須野町の「くさのみ」さんに、声のニュースレターを通 して西那須野近郊の目の不自由な方々に宣伝していたきました。
出来上がったシャツポスター(別名:触れるポスター)は合計33枚。 主に大田原市、西那須野町の図書館、公民館に置かせていただきました。
長袖シャツの腕は心臓の上に持ってきて、このプロジェクトに関わった様々な人の「心」を表わしています。そしてその手の中に握られtいる「プレゼントの花」にはそれぞれ違った音の元が入っています。
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協賛:アコム、
T&T Fund、大田原ロータリークラブ
後援:下野新聞社、エーエム企画、西那須野町教育委員会、西那須野町文化協会、西那須野町社会福祉協議会、大田原市教育委員会、大田原市文化協会、大田原市社会福祉協議会
毎日新聞、下野新聞、栃木っ子、栃木読売に掲載。NHK宇都宮支局の取材で7月28日の午後6時30分に地域の話題として約2分間放映された。
1999年7月5日(月)とちぎっ子掲載「日本初 みんなで作ろう「音」のアート」
1999年6月25日(金) 下野新聞掲載 「音のイメージを表現 準備ボランティア募る」
1999年7月21日(水) 毎日新聞掲載 「西那須野の高見さんら 繊維を用いて「音」を表現」
1999年7月24日(土) 栃木よみうり掲載 「繊維と音のアート 公開制作や交流会」